長靴

聞こえてますか?

関東に梅雨入りが発表されて

暫く経ちました。

空梅雨と云われる今季。

梅雨の晴れ間と

テレビ番組でも報じる中

僕は、六月の故郷を

思い返していました。

子供の足で片道一時間。

僕が育った島の一番高い所に

小学校がありました。

雨が変えた灰色の海を

右手に見ながら出発。

装備は、白いレインコートと

ランドセルに被せる

黄色いカッパ。

それと梅雨には

欠かせない紺色の長靴。

海を後にして名前も分からない

池を横切り山路へと向かいます。

昨晩出来たのであろう

自然に出来た川を見つけては、

ダムを造りました。

そして

笹舟を作って浮かばせます。

大きな里芋の葉を見つけたら

雨粒を垂らします。

コロコロと転がる

水玉の様子が好きでした。

もう既に長靴の中は、

雨水でピチャピチャと音を

立てています。

歩き方を変えたら

また違う

擬音が聴こえたりしました。

学校に着いたら先ず

長靴を逆さにして雨水を

捨てて乾かします。

帰り道に備えるために。

退屈だった学校の登下校。

梅雨のおかげで少し愉しみを

見つけた気がしていました。

六月の雨に感謝して

また、明日。

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