錦糸町 二弦

聴こえてますか?
昨日の続き…。
表のステージの華やかさとは
裏腹にその中味は、
劣悪なものでした。
店での「箱バン」の地位は低く
スタッフの横暴さに
随分と悩まされました。
若かった僕は耐え兼ねて
喰って掛かるのだけれど、
来期契約を心配する
バンドマスターに諌められ
謝る羽目になることもしばしば。
名ばかりの楽屋は、
配管ダクトが通る通路。
空調設備などは皆無で
夏は蒸し風呂。
冬はボイラーパイプに
手を当てて暖をとり
譜面を書いたり
楽器の手入れをして
出番を待つのでした。
世界の終わりが来ても
耐え得るであろう虫と
チューチューと煩い
招かざる小動物たちの中で、
僕はプロになりました…続く。

歌えることに感謝して
また、明日。

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