男女7人高円寺(全10ノ3話)

聞こえてますか?
昨日の続き…。
手伝ってくれた
優しい声の人の
貴重な時間を忘れません。

週末は、高円寺の僕の砦に
同級生 男女7人が集まります。
その中にひとり
とても厄介な女性がいました。
大学の進学で上京した彼女。
僕たちはよく
言い争いをしました。
何事も否定的な彼女の物言いに
食ってかかるのですが、
遥かに劣る僕のボキャボラリー
負けは明らかでした。
いつも取り成すのは、
花の男と優しい声の人。
それから僕ら7人は、
気分を変えて高円寺の南口にある
カラオケ店へと向かうのでした。

先程の喧嘩は何だったのか…。
当時流行っていた
Winkの淋しい熱帯魚を
彼女が振り付きで歌っています。
その一種独特な甲高い声で
ケタケタと笑いながら。
僕は彼女のその切り替えの早さに舌を巻いてしまいます。
自由奔放で真っ直ぐな人でした。
だけれど、気が強そうに見えて
本当は脆いことを彼女の何処かに感じてもいました。
時折りそんな瞳をするからです。
それは、彼女が生まれ持った
淋しさのようなものに
思えてなりませんでした…続く。

喧嘩友達に感謝して
また、明日。

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