畦道とハイヒール 「悲しい目」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
こんなエピソードが
ありましたね。
園の遠足で長崎の島原に
行った時のこと。

1975年 雲仙記念撮影。
楽しい旅の思い出を
写真に残す大切な
儀式の筈でした。
観光地として賑わいを
みせる雲仙普賢岳。
ひな壇に立ち並ぶ
親子と引率の先生たち。
嫌な予感はしていました。
写真は苦手です。
魂が抜かれます。
只でさえ
笑顔など作れません。

そんな我が家の
事情など知る由もない
カメラマンが緊張を
解そうとします。
無理もありません。
彼は仕事を全う
しているに過ぎません。
だけれどその言葉が
トドメを刺しました。
「大好きなお母さんの
手を繋いで…」
結果 僕を大胆な行動に
向かわせます。
シャッターを切る
寸前のところで
あなたの手を
振り解いてしまいました。
あの時の「悲しい目」を
今でも覚えています。

2014年 冬
あなたを失い
アルバムを整理します。
白いパンタロンに
風になびくことのない
金色の髪の毛。
赤いハイヒールを履いた
あなたから少し離れた
僕を見つけました…続く。

色褪せた写真に感謝して
また、明日。

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