厚木のトラック野郎 全11話その9 「帰って来た空回りの男」

聞こえてますか?
今日は、あなたも知っている
あの男が主役です。
昨日の続き…。
「中学の友達は一生もの…」
以前 ブログに記した
向山のボス猿の父親が
諭すように言ったことを
酔った彼は必ず
口にするのでした。

昨夜の梯子酒はどこ吹く風か。
一番星に
二日酔いなどありません。
日曜日は、お昼から向かい酒。
新たな仲間も加わり
中津川の河川敷で
BBQ大会が始まります。
今も昔も変わらず
女の子が加われば
場に花が咲き盛り上がるのが
世の常であります。
空回りの男の出番です!

彼は喜ばせようと
いつもの様にひょげ倒します。
男女7人高円寺の事はいざ知らず
この厚木の地であっても
失笑です。
やはりそれは、古今東西津々浦々
どこを探しても
例外はないようです。
日本全国共通の理り…。
残念です。

だけどそれで治る
空回りではありません。
当時人気を博したハリウッド映画
ターミネーター2の
テーマ曲を口遊びながら…。
♪ダッダッ ダッ ダダ×2
笑わなかった者たちを
片っ端から川へと導き
なぎ倒してゆきます。

ガタイの良い(がっちりした体)
彼は長身であり
怪力の持ち主でもありました。
何より顔のデカさといったら
ターミネーター顔負け
であります。
最初のターゲットは、
一番星でした。
軽々と抱えられ水の中へ。
♪ダッダッ ダッ ダダ×2
僕の番です。
目を合わせてはなりません。
俄然調子に乗らせてしまいます。
無駄でした。
僕も一番星の後を追うように
中津川へ放り込まれます。
迷惑です。

盛り上がったと
勘違いした空回りは、
更にギアーを
トップにあげました。
女の子に狙いを定めます。
愚かです。
もうここまで来たら独壇場。
何人たりとも
彼を止める事など出来ません。
最終的に
一番星の同僚及び
参加した全員が、
空回りの男の餌食となり
水に濡れながらの
BBQとなってしまいました。

まだ二十代だった僕たちは、
遊ぶことも笑うことも
何もかもが必死で本気でした。
そう思えてならないのです…続く。

あの頃に感謝して
また、明日。

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