汚れなき愛を信じて 13話 「お天気お姉さん」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
だけれど、彼女は一度だけ
咳を切ったかのように
その話に触れたことがあります。
咳を切ったように
話しだしたそれは、
今よりずっと
先のことでした…続く。

アニメーションでないと
中々捉えることの出来ない
彼女の出で立ち。
当時名を馳せた
「お天気おーねーさん」
に似ており
一般女性の頭ひとつ分抜けた
長身と眼光鋭い切れ長の
その瞳は、漫画に登場する主人公
そのものでした。

お天気お姉さんとは、
週刊ヤングマガジンに掲載された
安達哲による漫画作品で
美貌と教養を兼ね揃え
激しい性格をも合わせ持った
女子アナウンサー仲代桂子の姿を
描いたアニメーションでした。

でもそんな外見とは裏腹に
実写化した彼女は、
あまり前に出ようとする
タイプの人では
ありませんでした。
人との接し方一つにしても
控え目な印象を与えるもので
その発する言葉でさえ
女性特有の主張する
レンジの高いものではなく
耳触りに優しい独特な響きを持つ
声の持ち主でありました。

だけれど、
僕はこのあと目には見えない
彼女の強靭な個性と
嵐のような激しさを
身を持って
体感することになります。
それを知るのには、
もう少し時を待たなければ
なりません。
そんなことなど
知る由もない僕は、
まだ夢の中にいたのでした…続く。

あの夢に感謝して
また、明日。

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