汚れなき愛を信じて 27話 「悲しみの入り口」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
ただ分かっていることは、
僕らが生きていると云うことと
彼女が泣いていたと云うこと。
そしてそれは、
僕が最初に見た
彼女の慟哭であったのです。

彼女は、故意に
凪いだ海を時化た海に
変えたがるところがありました。
ゆるやかな波に自ら波をたてて
嵐を呼んでしまうのです。
それは、決まって
彼女が深くお酒を飲んだ時に
現れるのでした。

穏やかな物事にどこか
不安を覚えるように…
時には、
深い疑念を持つかのように…
または、
乾いた喉を潤すかのように…
そしてそれを
恐れるかのように…。
彼女自信ですら分からない
その謎に怯えながらも
とてつもない嫌悪を
抱いているようでありました。
その心の葛藤の中で
そうしたそれは、
カタチを変えて
顔を出すのかも知れません。

彼女の目に浮かぶ
悲しみのようなものは
その入り口に
違いないのでした…続く。

生かされていることに感謝して
また、明日。

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