汚れなき愛を信じて 33話 「トラウマ」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
そんな勝手病なるそれは、
様々なカタチで僕を救い
苦しめもするのでした…続く。

彼女にもあるように
その得体の知れない闇は
確かに僕にも存在していました。
それは、忘れていた
トラウマと云うものを
呼び覚ますものでした。

以前日記したあなたとの会話。
五歳のあんたが…と
思ったでしょうね。
僕は子供の特権である
甘えると云う行為と引き換えに
無言と云う武器を
手に入れました。
「畦道とハイヒール」
〜変わった子供 episode5より

確かに思い返してみたら
僕には、
周期のようなものがあるようで
人と触れ合うことの多い何年かと
全く連絡を途絶える何年とが
あるのは事実でした。

だけどそれは、
俯瞰で見た年単位のことであり
秒単位で起こる突破的な
勝手病なるそれは、
僕にしたら
とても厄介なことで
心が支配するはずの
体の機能が
完全に崩壊してしまうのです。

頭で指令を下しても
心は言う事を
聞いてはくれません。
それは、さまざま生活に
転移するかのように
僕の動きの邪魔をします。
その得体の知れない
モヤモヤした闇が、
僕は大っ嫌いです。
面倒なのは嫌なのです。

だけれど、
そんな面倒を求めたのは
紛れもなく僕自身でした。
そしてまた、
自分のことすら守れない男が
彼女の謎であるその扉を
開けたたがっていた
のも事実でありました。
弱い心しか持ち合わせて
いない癖に…。
僕はその扉の鍵と
引き換えにして
差し出された台帳に
執着と云う烙印を
押してしまったのです…。

彼女の瞳は、僕の腕を縛り
彼女の声は、足枷を嵌めました。
そしてその足枷は、
僕の「自由」を奪いました。
それと同時に「自分」をも
見失ってしまうのでした…続く。

まだ生きていることに感謝して
また、明日。

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