汚れなき愛を信じて 37話 「逃亡」

昨日の続き…。
カリッと心の音がします…。
勝手に作りあげた
「殻」がその入り口を
開けました…続く。

その「殻」は、
手招きでもするように
その入り口を大きく広げました。
僕は何を考えているのでしょう。
焼肉の食材はたっぷりと
用意されているにも関わらず
僕は買い出しに行くと
言い出しました。
彼女はそんな僕を制します。
だけど僕は聞き入れません。
結局高円寺三人娘を船堀の
プリンス・マンションに残し
僕らは車で買い出しに
行くのでした。

あり得ない事態です。
何を買いに行くにも
目的がないのです。
高円寺三人娘が
悪い理由(わけ)ではないのです。
勿論彼女のせいでもないのです。
時より発作のように現れる
感情の起伏は僕の声を奪います。
勝手病なるそれは、
またもや
僕の心を停止させました。
招待した側の逃亡。
助手席の彼女は、
もう付き合いきれない
といった面持ちで
船堀橋から見える川の向こうを
無言で眺めています。
橋の上の吹き抜ける風は冷く
冬の到来を教えてくれました。

いくらか気持ちを整えた僕は
マンションに戻ります。
だけれど、
その日のパーティーは、
最後まで楽しい酒の席では
ありませんでした…続く。

男女7人高円寺三人娘に感謝して
また、明日。

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