汚れなき愛を信じて 43話 「シルシ」

聞こえてますか?
去年の続き…。
除夜の鐘が点けっ放しのTVから
聞こえて来ます。
彼女の大晦日料理はとても
美味しいく久しぶりに
あの百草高台 屋根裏の夜を
思い出させてくれました。
勝手に作りあげた虚勢という鎧。
僕はそれをその年越しと共に
脱ぎ捨てるのでした。

ひとりの男として
通すものがあります。
二十七年経った楽曲を
今なお歌い続けるのは、
あの頃の気持ちを
大切にしたいからです。
どんなに若く
未熟であったとしても
それは、偽りのない
正直で素直なものでした。
「汚れなき愛を信じて」は、
決して色褪せることのない
僕の「シルシ」なのです。
そう思わせてくれたのは、
他ならぬ彼女でした。
それは、こんな出来事が
あったからです…。

あの頃の僕らは、
度重なる喧嘩の中で
離れたり戻ったりを
繰り返してながらも
三度目の夏を迎えていました。
自身のバンドも
ワンマンライブ(貸し切り)を控え
そのリハーサルに
没頭していた時期でありました。
だけれど僕らは、
そんな時に限って
喧嘩をしてしまうようです。
大事なイベントを明日に控えた
夜のことでした…続く。

三度目の夏に感謝して
また、明日。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です