汚れなき愛を信じて 47話 「気配」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
こうしてひとりの男の
歌を聴きに来るのは、
ひとりの女としての生きざま
彼女の「シルシ」に
他ならないのでした…続く。

午前5時○○分。
それはまさに
狂気の沙汰の行動で
常軌を逸した行為でした。
そして、
余りにも悲しくて愚かなこと。
彼女は、あろうことか
高層階の踊り場
即ち落下防止のアプローチに
よじ登り今まさに
そこから飛び降りようと
しているのでした…。

午前3時…。
鍵を開ける音がしました。
次に鍵を置く音がします。
それから、
リビングまでのアプローチを
歩く音を感じました。
目を閉じていても
彼女の行動は「気配」で
わかってしまいます。
時計の針は、
‪午前3時‬をとっくに回っていて
彼女の足下も覚束ないようです。
僕らは限界を
迎えていました…続く。

その音に感謝して
また、明日。

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