聞こえてますか?アーカイブ 「大五郎」総集編 上巻

聞こえてますか?
僕たち家族は、彼のことを
「大五郎」と呼んでいましたね。
落ち着きのなかった幼少期…。
手の焼ける僕を玄関先に
紐で括っていたあなたは、
大五郎のおかげで助かったと
後に語っていました。
新しい家族になった
シェパード犬と共に
僕らは成長して行きました。
時代劇のキャラクターから
名付けられた大五郎。
三歳になったばかりの僕に
はじめての友達が出来ました。

島育ちの僕らは、
何処へ行くのも一緒。
彼に云わせたら、
犬の散歩ではなく
僕の散歩でありました。
山へ行けば、危険な獣道を避け
海では、誘導するかのように
僕をその鼻先で押しながら
浅瀬へと導いてくれました。
怪我をすればいち早く
大人達に知らせてくれたり
背中に乗せて遊ばせたり…。
正に彼は、ボディーガード
そのものでした。

そんなある日のこと。
寝耳に水な事件が
僕と大五郎の身に
降りかかるのでした…続く。

彼の献身に感謝して
また、明日。

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