聞こえてますか?archive 「戸馳島」

聞こえてますか?
時にはvocalist 時にはengineer
はたまた流離いのganbler…。
僕にそんな女性の仲間が
出来ました。
カサゴのchorusも快く
引き受けてくれた彼女の声は、
とても新鮮で
魅力的なものでした。
耳に心地よく引っかかり
自然体で程よく力の抜けた
歌声は、始めて鼻唄を口遊んだ
あの頃を思い出させて
くれるものでした。

熊本は天草の玄関口。
宇土半島のつま先から
ちょこっと離れた戸馳島。
その島の一番高い所に
小学校があり
子供の足で登りの片道‪一時‬間。
帰り道は下り坂なので
少しは楽なのですが、
それでも子供心に「だぁりぃ〜」
そう感じていました。

そんな毎日の中で
あっちの山道、こっちの砂利道と
何とか早く帰れる方法を
模索するのですが、結局!
正規のルートが一番だと
思い知らされる事となります。

諦めた僕が次に考えたのは、
遊びながら帰る方法でした。
秘密の基地を造ったり
鳥捕り(バッタリ)を仕掛けたり…。
だけれど、
それも長くは続きません。
クワガタやカブト虫探しにも
飽き始めた頃
何気に口遊んでいた鼻唄の
楽しさに気付きます。

雨の日のハミング
晴れの日のファルセット
台風の日のシャウト…。
ただ何となく口遊ぶだけで
その時をとても豊かなものに
してくれました。
僕の「歌のはじまり」は、
退屈な学校の帰り道でした。

育った島に感謝して
また、明日。

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