for you…autumn 46話「命がけの階段」前編

聞こえてますか?
昨日の続き…。
Mとの連絡が途絶えて
ひと月が経とうとしていました。
僕は、池尻大橋の
レコーディングスタジオで
録り終えたばかりのCDを持って
再び会いに来ました。
「この恋のおとしまえ」を
つけるために…。

死をも恐れない行動と
燃え尽きても構わない
覚悟の恋はとても似ている…。

Mが働くメキシコ料理店の
階段をのぼる心境と
あの日が重なりました。
あなたが唯一
肝を冷やしたというあの事件。
人生最大のピンチであった
ある男との果し合い。

昭和の名が
平成に変わる前の年…。
その時の僕は、
日頃の素行の悪さから停学となり
校則と云う名の懲罰で
折角蓄えたコンコルドのような
とんがり頭のリーゼントは
短く刈り上げられ
丸坊主となっていました。

そんな折 熊本市内は
水前寺公園裏の下宿屋で
謹慎を余儀なくされた僕は、
停学中にも関わらず
ある事情に
胸を痛めていました…。
それは、
互いの誤解が招いた
裏社会のプロとの決闘。
その原因は「女」でした…続く。

あの出来事に感謝して
また、明日。

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