汚れなき愛を信じて 総集編 playback…16

🍀四章/43話「男として」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
除夜の鐘が点けっ放しのTVから
聞こえて来ます。
彼女の大晦日料理は、
とても美味しいく
久しぶりにあの百草高台
屋根裏部屋を
思い出させてくれました。
勝手に作りあげた『虚勢という鎧』
僕はそれをその年越しと供に
脱ぎ捨てるのでした。

ひとりの男として
通すものがあります。
二十七年経った楽曲を
今なお歌い続けるのは、
あの頃の気持ちを
大切にしたいからです。
どんなに若く
未熟であったとしても
それは、偽りのない
正直で素直なものでした。
『汚れなき愛を信じて』は、
決して色褪せることのない
他ならぬ僕の『証シルシ』なのです。
そう思わせてくれたのは、
他ならぬ彼女でした。
それは、こんな出来事が
あったからです…。

あの頃の僕らは、
度重なる喧嘩の中で
離れたり戻ったりを
繰り返してながらも
三度目の夏を迎えていました。
自身のバンドも
ワンマンライブ(貸し切り)を控え
そのリハーサルに
没頭していた時期でありました。
だけれど僕らは、
そんな時に限って
喧嘩をしてしまうようです。
大事なイベントを明日に控えた
夜のことでした…続く。

あの夏に感謝して
また、明日。

🍀四章/44話「恋人たちの事情」

聞こえてますか?
出会った頃の喧嘩と
三年目を迎える男と女たちの
言い争いは、その内容の種類にも
違いがあるようです。
一対一の立会い…即ち
甘酸っぱいものなど
入り込む余地のない
真剣での斬り合いの体を
擁したものでした。
『間合い』を間違えれば、
その関係は一瞬で
終わってしまいます。
二人に限っていえば、
恋愛の死を意味しています。

誰もが経験するであろう
恋人たちの事情…。
一年目のそれと三年目のそれ…
その先にあるものは七年目のそれ。
そして…。
樹木の年輪を重ねるように
男と女の関係も
歴史を刻むのかも知れません。

前夜からの二人の喧嘩は、
明け方まで続きます。
それでも、おさまりの
付く気配がありません。
楽屋入りの時間が
近づいた僕は、
後ろ髪を引かれる思いで
彼女を後にします。
大切な日 その顔に
泣き腫らした跡を残す女と
歌うたいにとって大切な
喉を枯らした男は、
どちらも愚かでした…続く。

ひとに感謝して
また、明日。

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