熱唱時代~小学校編「三学期」

聞こえてますか?
昨日の続き…。
そんな生徒たちの唄を聴きながら
谷吉どんは、
満足そうに煙草に火を付けて、
「オォ~レンジのぉ〜」と一節
鼻歌を口遊ぶのでした。

ただ、その先は歌いません。
おそらく、
疎覚えだったのですね…。
だから、何の唄なのか
さっぱりわかりません。
それは何かと尋ねても
その口髭をVの字に曲げ
ニャリと笑うだけで
答えてはくれません。
人に歌わせておいて
自分はコレです。
何とも勝手で
生粋の自由人でありました。

そんな彼の事ですから
当然、PTAや同僚の先生方と
反りが合う筈がありません。
周りの陰口どこ吹く風か、
くわえ煙草で プッカプッカ。
鼻歌を口遊みながら
職員室までの廊下を
闊歩する谷吉どん。

後に彼は、
何処かへ転任してしまいます。
谷吉どんと過ごしたのは、
小学四年生の
僅か一年間のことでした…続く。

思い出に感謝して
また、明日。